Kaienマンスリーレポート(2016年6月) 発達障害者を積極的に雇用する企業が拡大中!

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就労移行支援事業所Kaien横浜の大野です。
毎月、Kaien利用者の就職実績を定期発信している「Kaienマンスリーレポート」。今回も最新の就職実績をお伝えします。

6月も前月を上回る順調な就職実績

6月のKaien全体での就職実績は、前月の実績の8名を上回る10名でした。見事就職された10名の皆さま、おめでとうございます!

さて、就職先についてですが上記10名のうちの3名の方が、実は同じ会社に同日ご入社をされています。勤務先は2年ほど前からKaienとのおつきあいが始まった某商社です。これでKaien出身者のお雇い入れが累計で6名となりました。こちらの会社同様、発達障害*の方を積極的に雇い入れる企業が徐々に増えてきています。

就職先の半数以上が発達障害の雇用実績を持つ「リピーター企業」

下記グラフは2016年上期にKaienの就労移行支援の利用して就職した方々の就職先企業約50社の、発達障害雇い入れ実績を集計したものです。

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半数以上の企業が、発達障害の方を受け入れた実績がある企業、つまり『リピーター』であることが分かりました。加えていうと14%の企業は、もう既に6名以上の雇い入れ実績があるのに、更に今年増員をしたということになります。これから応募をするKaien利用者にとっては、当然雇用先の企業の発達障害者の雇い入れ実績が多ければ多い程、発達障害の雇用に関する経験と知識が増すので採用後に適切な理解・配慮を得ることができる可能性が高まるというメリットがあります。尚、Kaien出身者を最も多く採用いただいている会社は、株式会社サザビーリーグHR社です。実にこれまでKaienから約50名の方をお雇い入れいただいており、発達の凸凹の強みの部分を活かす先進的な雇用管理を実践されています。

過去の雇い入れにおいて不調が続けば、当然「あと1名」ということにはなり難いので、これまでお勤めされていた先輩方が職場でご活躍されているということが結果から推し量られます。発達障害の方の活躍の場を社会に広げるためにKaienスタッフも日々努力をしていますが、どれほど頑張っても、発達障害当事者の方が実際の仕事の現場でひたむきに努力して活躍される姿を通して可能性を伝えていくことには勝ることはできません。特に雇い入れ実績のない企業に1人目として就職された方々には本当に頭の下がる思いです。発達障害の職域開拓のパイオニアである先輩方の職場での評価に、Kaienのパートナー企業開拓は支えられています。

国内唯一?! 発達障害を積極的に雇用する企業のみが集まる合同面接会

これまでも何度か本ブログでご紹介をしてきたKaien合同面接会。毎回、発達障害を自社で活用することに関心を抱く企業様にお集まりいただいています。参加企業10社からスタートした第1回目から数え、次回ではや6回目となります。ありがたいことに開催する度に、参加希望をいただく企業が増え最近では面接ブースが会場に収まりきらなくなってきました。9月に予定している次回開催は大変恐縮ながらこれまでの雇い入れ実績が豊富な、前述したような「リピーター企業」にのみご参加を限定させていただき、Kaienのご利用者にとってより付加価値の高いイベントとしていくことができるよう現在準備を進めているところです。

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先日、記念すべき1回目のKaien合同面接会を通じ、某大手メーカーに見事就職したAさんに久々お会いする機会がありました。就職先の会社はそれまで精神障害・発達障害者の雇い入れ実績は無かったのですが、Aさんは「自分が実績を作って、Kaien出身者の就職先企業を切り拓くんだ!」という思いをモチベーションに業務に励まれたとのことです。それから1年半、現在では5名の発達障害の方が同企業の人事・経理・コンプライアンスなどの様々な部署でご活躍されるに至っています。それまで雇用実績がなかった大手優良企業で、ここまで雇用が拡大し、これからも広がっていくであろうということは本当にひとえにAさんのおかげだと思います。

「次に来る人の為の橋渡しとなろう」。ご利用者の皆さんが、そういった連帯感を自然と持つことができることも、発達障害に特化したKaienの大きな強みだと感じます。我々スタッフもご利用者の皆さんと二人三脚で発達障害の方の可能性を社会に伝えるというミッションを今後も推し進めていきたいという思いを強くする次第です。

発達障害の方のご採用に前向きな企業への就職にご関心のある方は、是非Kaienご利用説明会を通して当社におつながりください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます