Kaien秋葉原(就労移行支援事業所)の村山です。
就職活動をする際に、「適性」や「適職」というキーワードで思い悩むことがある方は多いのではないでしょうか? “自分にはどんな仕事が向いているのかわからない”、”仕事のイメージが持てないために職種を選べない”という話をキャリアカウンセリングでよく耳にします。発達障害の方は特に、「未知のことに対してイメージをして判断する」ということを苦手にしている場合が多いからです。
実際に職場で働く経験ができる「実習」
就職先を選ぶ際の大きな選択肢として「一般枠」と「障害者枠」が挙げられます。障害があることや苦手なことについて企業に伝えずに就職するのが「一般枠」。診断名や障害特性について企業に伝え、その配慮を求めることができるのが「障害者枠」です。(詳細はこちら)
「障害者枠」の場合、選考の中に「実習」という過程を設けている企業が半数近くあります。実習とは、職場で実際に働く体験のことです。企業はその実習内容によって、その人が職場で長く継続して働くことができるか、仕事のレベルが合っているかどうかを見極めます。選考を受ける側も、実際に仕事を体験することで、就労イメージが持て、この仕事を長く続けていけるかどうか、自分に適した業務内容であるかどうかという判断材料を集めることができます。
Kaienの就労移行支援の訓練の中でも、様々な業務を体験することができますが、実際の企業での実習は、さらなる自信や就職への安心感をもたらしてくれる貴重な経験となります。新たに課題や気づきを得る方も多く、就職活動の方向性を調整する良いきっかけとなることもあります。
選考ではなく「実習」だけを経験することができる Kaien独自の実習求人で不安を解消!
Kaienの就労移行支援では、これまで就職した経験がない方や、就職活動自体が初めてで、選考を受けることにも不安が強いという方のために、「実習」だけを体験することができる“実習求人”をご用意しています。ハローワークや東京しごと財団などの行政を経由しても実習を設けている求人はありますが、Kaien独自でもたくさん実習を開拓しています。
実習前には一度「実習前面談」という面接を行います。が、選考ではないということと、スタッフも同席してサポートしますので、過度に緊張することなく安心して企業の方とやり取りができます。実習の時間や期間も、スタッフや企業と相談して決めることができるため、無理なく職場での体験を積むことが可能です。実習の内容は軽作業・事務補助など複数あり、希望の実習企業を選ぶことができます。
実習を通して成長していくご利用者
実習に参加した就労移行支援のご利用者からはポジティブな感想がたくさん出ています。多くの方が今まで気づかなかった自分の長所を発見したり、やってみて良かったと自信を持てたりしています。支援スタッフとしても、訓練生の就活スイッチをONにするために実習は貴重な切り札といえます。
- 苦手だと思っていた書類の仕分け作業はそこまで苦にならず、やりがいを持って行うことができた。
- 通勤に不安があったが期間中遅刻せずに通いきることができた。
- 身近ながらも普段詳しく知ることがない企業の取り組みを肌で実感できて、明日の実習も楽しみ。
- 企業の方が丁寧に業務を教えてくださり、安心して実習を行うことができた。
自分の可能性に出会える実習、新たな課題は訓練で克服しましょう
実習の最終日は企業の方と一緒に実習振り返り面談を行います。良くできていた点や、今後就労するにあたっての課題を企業の方から教えていただけるので、大きな学びや気づきを得ることができます。良い面は強みとしてさらに伸ばしていき、課題点はキャリアカウンセラーと一緒に対策を考え、就労移行支援の訓練で実践・改善していくことで、企業で求められるビジネススキルを磨いていきます。
実習を重ねることで、自分の適性や働きやすい職場を見極める力が養われ、結果的に長く安心して働ける企業と巡り合える方が多いと感じます。就職活動に不安を感じられている方、ぜひKaienの実習求人を通して新しい自分の可能性に出会ってみてください。