就労移行支援事業所Kaien新宿の鈴木です。
当社サービスを利用されている方から職場での困り感を伺うと、「職場で人間関係が上手くいかない」という訴えがとても多い印象があります。今回は「こんなときKaien」シリーズの第3弾として、職場での人間関係でお悩みの方に当社ではどのようなアドバイスしているかをお伝えします。
【コミュニケーションに「悩みすぎ」な人】
当社就労移行支援のプログラムには、匿名で職場でのお悩みをアンケートで伺い、スタッフが利用者のみなさんにいただいた質問を投げかけ、それぞれの意見を出し合ってどのように対応していけばいいか話し合うというものがあります。そこで寄せられた人間関係についてのお悩みをいくつかピックアップしてご紹介します。
- 自分が変な質問をしていると周囲から思われるのが怖くて質問するのを躊躇してしまいます
- 同僚が機嫌がいい時と悪い時があり、機嫌が悪い時は自分が何かをしたのではないかと不安になってしまいます
- 失敗をしてしまい気にしなくていいといわれたのですが本当に気にしなくていいのかわかりません
上記のようなお悩みは、大抵はご本人が必要以上に気にされているケースが多いです。結論としては「気にしなくて良い」となるのですが、気にしてしまうのがご本人の特性なので、それだけではご本人には何をどこまで気にしないようにすればいいのかわからない場合があります。Kaienでは上記のお悩み相談プログラムなどで一般的なアドバイスもお伝えしていますが、できるだけ模擬職場形式で行っている職業訓練の中で起こった出来事に沿って具体的にお伝えするようにしています。その際、「その質問は確かに細かいかもしれないですが、業務では大切なことなので質問してよかったと思います」などと判断基準を添えてお伝えするようにしています。
【周囲の違和感に気付いていない人】
一方で、職場での人間関係に苦手感は感じているが、具体的にどういう点がネックになっているかご自身では気づいていない方もいらっしゃいます。例えば下記のような違和感を周囲は感じているけれども、ご自身はそう思われていることを知らないことがままあります。
- おしゃべりが長いので周りの人が仕事をしたくても引きずられてしまう
- 話し方にとげがあり、聞き手が不快な気持ちになってしまう
- 質問やアドバイス・依頼をしても不服そうなリアクションを取る
それぞれご本人の特性や理由があってこのようになっているのだとは思いますが、ご本人にとっても周囲にとってもハッピーでない状況になってしまっています。職業訓練中に起こった出来事は日々スタッフ間で情報共有しており、ご本人にフィードバックしたほうが良いと思われることは担当スタッフが情報をキャッチできるようにしています。担当スタッフからはご本人にこれはよくできていたというポジティブなフィードバックも行いますし、ここは修正したほうがいいというポイントを率直にフィードバックさせてもいただいています。また指摘だけではなく、今後はどう行動をしていけばいいかということも一緒に検討して、実行していけるようにフォローしています。
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