発達障害者が一番安心して使えるSNS!? ~かいえんぴあ~

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Kaien新宿スタッフの東海林です。

本日はKaienオリジナルのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)である「かいえんぴあ」について書きたいと思います。
・SNSとは?という方のためにウィキペディアのリンクをつけておきます⇒こちら
・Kaienウェブサイトにおけるかいえんぴあのご紹介は⇒こちら
私は、以前はかなり活発にSNSを利用していたのですが、最近はもっぱら人の投稿を読むばかりであまり発信をしなくなりました。(仕事などの現実生活が充実しているので、つぶやきたい欲求が減ったのだと思います。)しかしSNSで友人たちとつながることによって、遠くに暮らす人や普段会えない人の様子を気軽に知ることができ、つながりの幅が広がったように思います。一方でSNSでは、文字だけのコミュニケーションによるすれ違いや誤解がトラブルにつながったり、「皆が楽しそうな写真をアップしているのを見るのが疲れる」という声もあります。
「かいえんぴあ」はKaienの関係者専用(現在だけでなく過去の利用者含む)のSNSで、現在、約450名の登録があります。利用者は自分の日記を書いたり、「~~なう」のつぶやきをすることができます。匿名で利用することができ、スタッフも見守っているので、安心して使うことができます。
今回のブログを書くにあたり、実際に利用者の皆さんはどのようにかいえんぴあを活用しているのか?を聞いてみました。その内容に沿ってご紹介をしたいと思います。ご意見をくださった皆様、ありがとうございました。
ホーム画面。背景には爽やかな青空が広がります・・・
活用法①:気持ちや情報の共有
いろんな人の日記を読んだり、自分の投稿にコメントをもらうことで、共感したり安心できる、という声が多くありました。普段の生活で大変なことがあっても、かいえんぴあで「あ、この人も同じようなことを感じながらも頑張っているんだ」と励まされたり、お互いの対策法を情報交換することができるようです。また、訓練を修了した後も利用することができるので、一緒に訓練を受けていた仲間がどうしているか分かって安心したり励まされるという、同窓会的な効果もあるようです。
活用法②:自分の気持ちの整理
複数の方が、「公開範囲を個別に設定できるのが良い」と言っていました。みんなに見てほしいおもしろ情報は〈全体公開〉、ちょっと個人的な悩みは〈フレンド限定公開〉としたり、人によっては〈自分のみ〉しか見られない設定にして個人的な日記やおぼえがきを書いている方もいるようです。この〈自分のみ〉投稿はかなりおすすめです。「どこかに吐き出したい感情的なこと」は誰にでもあると思いますが、感情の強すぎる文章は公開したり誰かに送るとトラブルにつながりがちです。そんなとき、「とりあえず文章に吐き出しつつ、誰にも見せないでおく」という方法が有効に働くケースは多いと思います。(こういった投稿は、後で冷静になってから見返すと大抵は「あのときなんでこんなに感情的だったんだろう」と感じるものです。)ついカッとなって感情的なメッセージを送ってしまう、というトラブルの多い方、かいえんぴあでなくてもぜひ試してみてください。
活用法③:相談の場として
かいえんぴあは、もちろんスタッフもチェックしているので、スタッフに相談をする場として活用くださっている方もいるようです。訓練を修了してからは、会社を訪問しての面談なども行っていますが、訓練の頃のように毎日スタッフと顔を合わせるという状況ではありません。改まってメールで相談をするほどでもないけど、ちょっとした「どうしようかなあ」という日々の悩みをつぶやいている方が結構いらっしゃいます。そういった悩みにはスタッフがコメントを残すこともありますが、他の利用者の方が「私の場合はこうしましたよ」というコメントをすることも多いのです。
皆さんのつぶやきタイムライン(活発です)

今回、意見を募集した際にいただいたコメントでは上記のような活用法がありましたが、それ以外にも人それぞれの活用法があると思います。かいえんぴあのログイン率は登録者の約80%!積極的に投稿していなくても、ログインして読んでくださっている方が沢山いらっしゃるようです。スタッフとしては、訓練を修了した方々が今どのように過ごしているのかを知るのがとても楽しみです。もし、これを読んでくださっている元Kaien利用者の方で、「最近かいえんぴあを使っていないなあ」という方がいらっしゃったら、ぜひ一言でもかいえんぴあにコメントをいれていただけると、あなたを知っているスタッフが大変喜ぶことでしょう。

発達障害*者が一番安心して使えるSNSとして、かいえんぴあを今後も盛り上げていけたらと思います。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます